JR北海道 比布駅
比布(ぴっぷ)
宗谷本線 北永山 比布 蘭留
所在地 北海道上川郡比布町西町2丁目
駅番号 W34
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道))
所属路線 宗谷本線
キロ程 17.1km(旭川起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員 186人/(2014年)
開業年月日 1898年(明治31年)11月25日
駅種別 無人駅
比布駅
比布駅
駅名標 待合所
駅名標 待合所
売店や喫茶店が入っている H100形気動車
売店や喫茶店が入っている H100形気動車
跨線橋 発車時刻表ときっぷ運賃表です
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比布駅(ぴっぷえき)は北海道上川郡比布町西町2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。
事務管理コードは▲121806。電報略号はヒフ。駅番号はW34。
北海道官設鉄道天塩線(現:宗谷本線)の永山駅 - 蘭留駅間が1898年(明治31年)11月25日に開通した際に、一般駅として開設された。初代駅舎はこの年8月25日に完成した。当駅の設置は比布原野の急速な発展に寄与し、1906年(明治39年) に比布村(現:比布町)が鷹栖村(現:鷹栖町)から分村独立する遠因ともなった。1934年(昭和9年)11月には母屋が改築され、2015年(平成27年)まで使用された駅舎はこの時のものであった。
しかし、国鉄の合理化政策を背景に、1978年(昭和53年)12月に貨物の取り扱い、1984年(昭和59年)2月に荷物の取り扱いがそれぞれ廃止となるなどの業務縮小がなされ、1984年(昭和59年)11月には無人化された。このとき乗車券販売の簡易委託を受けた町内の時計店主人が1987年(昭和62年)7月に喫茶店を駅舎内で開業したが、これも2010年(平成22年)6月で閉店し、完全無人駅となった。
2015年(平成27年)に開業時からの初代駅舎老朽化に伴い、初代駅舎は供用を終了した。初代駅舎の所有者であったJR北海道は、当初大幅に規模を縮小して新築する方針であったが、比布町では当駅を中心市街地活性化の拠点となる交流スペースと位置づけ、翌2016年(平成28年)には比布町により、旧駅舎をモチーフに交流スペースを兼ねた現駅舎が新築され、供用を開始している。

歴史

  • 1898年(明治31年)
    • 8月25日:初代駅舎完成。
    • 11月25日:北海道官設鉄道天塩線永山駅 - 蘭留駅間延伸開業にともない開業。一般駅。駅員は12名配置。
  • 1905年(明治38年)4月1日:鉄道作業局に移管。
  • 1912年(大正元年)9月21日:線名改称に伴い宗谷線の駅となる。
  • 1914年(大正3年):王子製紙苫小牧工場により愛別伐採林の石狩川流送木材陸揚網羽から当駅土場へ馬車軌道敷設。
  • 1919年(大正8年)10月20日:線名改称に伴い宗谷本線の駅となる。
  • 1922年(大正11年):石北線開通により王子製紙の木材流送及び馬車軌道廃止。
  • 1934年(昭和9年)11月:駅本屋改築。
  • 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道(国鉄)に移管。
  • 1953年(昭和28年):同年、荒荷線新設、下りホームを蘭留方に移設・延長、待合室増築、の改良。
  • 1954年(昭和29年)9月5日:待合室内において鉄道弘済会の売店が営業開始。
  • 1955年(昭和30年)1月31日:跨線橋完成。
  • 1965年(昭和40年)10月:構内4番線(貨物線)新設。同時に信号機を色灯式にし、構内旭川方・稚内方各2か所の転轍詰所を設置。
  • 1968年(昭和43年)
    • 1月:通票閉塞方式から連鎖閉塞方式に切替。
    • 5月24日:北海道開道100年を記念し、構内にサクラ30本を植える。
    • 同年:当駅開駅70年を記念し、当時の駅長が駅舎ホーム側に掲げる看板を作成。
  • 1969年(昭和44年)8月:構内4番線に宇部興産(現:UBE)のセメントサイロを新設し、苫小牧からのセメント輸送を開始。
  • 1970年(昭和45年)
    • 1月:構内4番線に協同飼料の飼料中継保管庫を設置。
    • 4月30日:経営悪化のためこの日限りで鉄道弘済会の売店営業終了。
  • 1973年(昭和48年):同年以降、前述の宇部興産セメントサイロ、協同飼料倉庫が相次いで撤退。
  • 1975年(昭和50年)9月16日:比布町議会で貨物取扱廃止撤回の要望決議。
  • 1976年(昭和51年)7月:駅前広場に自転車置き場新設。
  • 1978年(昭和53年)12月1日:貨物取扱いが北旭川駅に集約され廃止。
  • 1980年(昭和55年)
    • 6月18日:「ピップエレキバン」のテレビCM撮影(後述)。
    • 11月:構内転轍機・信号関係を電動化。
  • 1981年(昭和56年)7月28日:前述のCMに伴う観光ブームにより、同日より1か月間、鉄道弘済会の臨時売店を設置。
  • 1982年(昭和57年)
    • 5月:町費により駅前広場に観光案内看板を設置。
    • 6月1日:同日より8月末まで、鉄道弘済会の臨時売店を設置。
  • 1983年(昭和58年)
    • 5月1日:記念入場券を販売。
    • 6月18日:同日より9月末まで、鉄道弘済会の臨時売店を設置。
    • 同年:全道花いっぱい運動で優秀賞受賞。
  • 1984年(昭和59年)
    • 2月1日:荷物取扱い廃止。
    • 8月1日:町に対し、旭川鉄道管理局長名で同年11月1日付での当駅の無人化が示される。
  • 11月10日:無人駅(簡易委託駅)化。町内の時計店店主に駅舎内の乗車券発売を委託。
  • 1987年(昭和62年)
    • 4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。
    • 7月:前述の簡易委託の受託者が、駅舎旧事務室を借り受け改造し、町内初の喫茶店「ペペ」を開業。
  • 1990年(平成2年)秋:駅舎の外壁をこげ茶色から、町特産のいちごをイメージしたピンク色に塗装変更。
  • 1991年(平成3年):駅前に町により「さわやかトイレ」建築。
  • 1993年(平成5年)
    • 4月:町により駅前に駐輪場オープン。
    • 7月:町により駅前に地域ふれあい館「ブンブンハウス」開業。
  • 2010年(平成22年)6月:喫茶店「ペペ」閉店、簡易委託も終了し完全な無人駅となる。
  • 2015年(平成27年)
    • 6月19日:この日限りで初代駅舎の使用終了。
    • 6月29日:初代駅舎取り壊し開始。
    • 8月27日:新駅舎建築開始。
  • 2016年(平成28年)
    • 2月29日:新駅舎落成。
    • 3月14日:新駅舎オープニングセレモニーを実施。
    • 3月15日:新駅舎(現駅舎)供用開始(待合室部分のみ)。
    • 4月1日:駅舎内交流スペース「ピピカフェ比布駅」オープン。
    • 6月10日:駅前のキタコブシの木を倒木の危険から伐採。その後新たなシンボルツリーとしてモミの木を植樹。
      • このキタコブシの木は鉄道開通時に線路敷地内にあったものを工事中に植え替えたという言い伝えがあり、当初は残すことも検討していた。
    • 9月4日:駅前広場完成し、グランドオープンイベントを開催。
      • この駅前広場の整備に際し、駅前の車寄せをイベント等に使う広場として転用した。
    • 9月中旬:同年10月下旬にかけ、駐車場を拡張。
  • 2023年(令和5年)8月21日:「宗谷線アクションプラン」を踏まえた調査・実証事業の一環として、特急「宗谷」上下各1本の臨時停車を同日から9月3日までの14日間実施。

駅名の由来

町名より。アイヌ語の、「ピピペッ(pipi-pet)」(石のごろごろしている・川)、あるいは「ピオプ」(pi-o-p)」(石の・多い・ところ)の転訛と考えられる。現存するJR線の駅で唯一、半濁音で始まる名称である。

テレビコマーシャルへの起用

当駅はその名前から1980年(昭和55年)に藤本株式会社(現:ピップ)が製造する家庭用磁気治療器「ピップエレキバン」のテレビコマーシャルに起用された。
起用のきっかけは、前年の1979年(昭和54年)に、旅行中の本州の大学生3人が当駅を見かけ、藤本に対して署名運動などを通じてCM起用を訴えたことであった。
撮影は1980年(昭和55年)6月18日に行われ、女優の樹木希林と横矢勲(当時の藤本会長)が出演した。内容は、2人がホームに立ち、横矢が「ぴっぷ」と言いかけたとたんに急行列車が通過、最後は横矢が「僕、北比布」、樹木が「そんじゃあ、私は南比布だもん」と、当時両隣にあった駅を指して両方向に歩き出していく、というものであった。
放映開始後は当駅への訪問がブームとなり、入場券が1日1,000枚売れた日もあった。
2015年(平成27年)には当駅の改築に合わせ、比布町がこのCMをまねた町のPR動画を公開した。

駅構造

稚内方に向かって右手に駅舎を設けた相対式2面2線の地上駅で、高速化工事によって駅舎反対側の2番線(旧下り本線)を本線、駅舎側の1番線(旧上り本線)を副本線とする一線スルー構造となっている。一線スルー構造になる前は、1993年(平成5年)の時点で、現在の2番線ホームが島式ホームであり、当駅始発の旭川方面の列車が使用する3番線となっていた(2面3線)。ホーム間の移動は跨線橋を使う。
現駅舎は、前述のように2016年(平成28年)に比布町によって建て替えられたもので、木造平屋建てである。
駅舎内部は待合室のほか、喫茶店「ピピカフェ比布駅」や土産物の売店が入居する。駅舎正面の看板・ホーム側の看板は旧駅舎が掲げていたものを引き継いでいる。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 宗谷本線   上り   旭川方面
下り  名寄・音威子府方面